2009年 07月 03日
皮革の小噺
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突然電話のベルが鳴り響き
『明日すぐに使える「皮革のうんちく」を
2、3行で語ってくれ!』
と、友人Oくんに言われました。
あまりに急な発言に、
Hな本を隠してたのがお母さんにバレた中学生のように取り乱し、
その場であまり語れませんでした。
やましいことは何もしてませんでしたが、なぜか罪悪感が残ってます・・・
Oくん、このブログ読んでたら参考にしてください!改めてお話します。
まず、すべての革について
★ 肉を獲った後に残る動物の「皮(原皮)」を、なめす(脂肪・汚れなどを
取り除き、防腐性や柔軟性をもたせる一連の作業)ことによって
初めて「革」と呼べるようになる。革という字は、皮を開いたカタチ
に由来しているらしい。
皮(原皮)・・・小動物のものを「スキン」、牛などは「ハイド」。
革・・・レザー。毛がついていると「ファー」。
★ なめす方法はいろいろあるが、代表的なものを3つ。
・タンニンなめし・・・植物に含まれるタンニを主としたもの。
一般に「渋革」または「ヌメ革」と呼ぶ。
硬く、コシ・ハリがある。
・クロムなめし・・・クロム塩をなめし剤としたもの。
柔らかく、軽い。
・コンビなめし・・・名前のとおり、用途に応じて
2種類以上でなめしたもの。いいとこ取り。
★ 革の表側を「銀面」、内側または裏側を「床面」、切り口を「コバ」と呼ぶ。
コバは、木端が由来となっているらしい。
★ 加工によって、床面を起毛させたものを「スエード」、
スエードより起毛させ、より毛足を長くさせたものを「ベロア」、
銀面を起毛させたものを「ヌバック」と呼ぶ。
★ 肉のように、部位によって名称が違い、特徴も変わる。
・ヘッド・・・頭。そのまんま。
・ショルダー・・・肩。コイツもそのまんま。
・ベリー・・・手足。繊維は細かく、柔らかくて伸びやすい。
・バット・・・ショルダーやベリーを除いた主要部分。
質がよく、繊維も密で丈夫。
牛革について
★ 年齢・性によって名称が違う。
ステア・・・月齢3~6ヶ月以内に去勢されたオスの成牛
カウ・・・メスの成牛
キップ・・・生後6ヶ月~2年の中牛
カーフ・・・生後3~6ヶ月の仔牛
その他の革と毛皮について
★ 面倒くさくなってきたので、名前だけ。
・その他・・・生皮(半透明の豚皮)、豚(ピッグ)、鹿(ディア、エルク)、
羊(ヤンピー、シープ)、山羊(ゴート)、
馬(ホース、コードバン)、あとは象とか
ワシントン条約に引っかかるトラなど。
・爬虫類・・・ワニ(クロコダイルやシャムワニなど)、トカゲ(リザード)、
カエル(フロッグ)、ヘビ(コブラやパイソン)、
ニシキヘビ(ダイヤモンドパイソン)、
エイ(スティングレイ)など。
・毛皮 ・・・牛の胎児の毛皮を「ハラコ」、
希少性のあるものだったら、スワカラや
アストラカンなどがある。
とまあ、こんな感じです。
最後に一言言わせてもらえば、希少性によって値段が高い・安いはあるけど、
どんな皮革も価値は等しい。とオレは考えてます。
人間にイケメンやかわい娘ちゃんもいれば、そうでない人もいるように
皮革にも繊維が違ってたり、キズがあったりと様々です。
でも、それは自然から受けた賜物であり、個性です。
皮革を扱う立場の者として、安く買ったものでも、高級品でも、
どこのブランドのものであろうと、大事に使ってほしいと思います。
『明日すぐに使える「皮革のうんちく」を
2、3行で語ってくれ!』
と、友人Oくんに言われました。
あまりに急な発言に、
Hな本を隠してたのがお母さんにバレた中学生のように取り乱し、
その場であまり語れませんでした。
やましいことは何もしてませんでしたが、なぜか罪悪感が残ってます・・・
Oくん、このブログ読んでたら参考にしてください!改めてお話します。
まず、すべての革について
★ 肉を獲った後に残る動物の「皮(原皮)」を、なめす(脂肪・汚れなどを
取り除き、防腐性や柔軟性をもたせる一連の作業)ことによって
初めて「革」と呼べるようになる。革という字は、皮を開いたカタチ
に由来しているらしい。
皮(原皮)・・・小動物のものを「スキン」、牛などは「ハイド」。
革・・・レザー。毛がついていると「ファー」。
★ なめす方法はいろいろあるが、代表的なものを3つ。
・タンニンなめし・・・植物に含まれるタンニを主としたもの。
一般に「渋革」または「ヌメ革」と呼ぶ。
硬く、コシ・ハリがある。
・クロムなめし・・・クロム塩をなめし剤としたもの。
柔らかく、軽い。
・コンビなめし・・・名前のとおり、用途に応じて
2種類以上でなめしたもの。いいとこ取り。
★ 革の表側を「銀面」、内側または裏側を「床面」、切り口を「コバ」と呼ぶ。
コバは、木端が由来となっているらしい。
★ 加工によって、床面を起毛させたものを「スエード」、
スエードより起毛させ、より毛足を長くさせたものを「ベロア」、
銀面を起毛させたものを「ヌバック」と呼ぶ。
★ 肉のように、部位によって名称が違い、特徴も変わる。
・ヘッド・・・頭。そのまんま。
・ショルダー・・・肩。コイツもそのまんま。
・ベリー・・・手足。繊維は細かく、柔らかくて伸びやすい。
・バット・・・ショルダーやベリーを除いた主要部分。
質がよく、繊維も密で丈夫。
牛革について
★ 年齢・性によって名称が違う。
ステア・・・月齢3~6ヶ月以内に去勢されたオスの成牛
カウ・・・メスの成牛
キップ・・・生後6ヶ月~2年の中牛
カーフ・・・生後3~6ヶ月の仔牛
その他の革と毛皮について
★ 面倒くさくなってきたので、名前だけ。
・その他・・・生皮(半透明の豚皮)、豚(ピッグ)、鹿(ディア、エルク)、
羊(ヤンピー、シープ)、山羊(ゴート)、
馬(ホース、コードバン)、あとは象とか
ワシントン条約に引っかかるトラなど。
・爬虫類・・・ワニ(クロコダイルやシャムワニなど)、トカゲ(リザード)、
カエル(フロッグ)、ヘビ(コブラやパイソン)、
ニシキヘビ(ダイヤモンドパイソン)、
エイ(スティングレイ)など。
・毛皮 ・・・牛の胎児の毛皮を「ハラコ」、
希少性のあるものだったら、スワカラや
アストラカンなどがある。
とまあ、こんな感じです。
最後に一言言わせてもらえば、希少性によって値段が高い・安いはあるけど、
どんな皮革も価値は等しい。とオレは考えてます。
人間にイケメンやかわい娘ちゃんもいれば、そうでない人もいるように
皮革にも繊維が違ってたり、キズがあったりと様々です。
でも、それは自然から受けた賜物であり、個性です。
皮革を扱う立場の者として、安く買ったものでも、高級品でも、
どこのブランドのものであろうと、大事に使ってほしいと思います。
by re13els
| 2009-07-03 01:21